未経験だけどWebマーケターになりたい。
そもそも未経験からWebマーケターになることは出来るの?
なれるとしても、Webマーケターになるにはどうしたら良いの?
という疑問に、Webマーケティング業界に携わって15年以上の筆者がお応えしたいと思います。
早速ですが、筆者の勤める会社での、未経験で入社したメンバーの前職の職歴を見てみましょう。
未経験でWebマーケターになった実例です。
- 旅行代理店のツアー営業
- 住宅リフォーム会社の現場管理
- 店舗設備の新規営業
- 理容師
- タイル張りの職人
- 東南アジア料理店のフロア店員
- 私立高校の教員
- 芸能人のマネージャー
- 半導体メーカーの研究職
- アパレルメーカーの営業
- 大学生(新卒)
実体験から言うと、未経験でWebマーケターになるのは可能です。
採用側も未経験の応募者さんと一緒にチャレンジすることが求められているのが今の状況です。
ちなみに、、、筆者自身の経歴はこんな感じです。
- モバイル広告の黎明期だった2005年4月からの業務経験。今年で17年目。
- Web広告代理店、広告主(大手動画サービス)、広告媒体(メディア運営社)、広告ネットワーク、効果測定ツール、などWebマーケティングに関連する様々なプレイヤーでの実務を経験
- 広告運用、セールス、ストラテジープランナー、メディアバイイング、オペレーション、エンジニアとしての業務経験、チーム立ち上げ、マネジメントを経験
- 現在は広告関連サービス提供するスタートアップ企業にて事業部管掌。担当事業部では採用面接にも携わる
実務経験に基づき、現場感覚から採用をする側の経営感覚まで鑑みた上で、Webマーケターになるには?という疑問の解決の一助になれればと考えています。
Webマーケターの年収アップの可能性を知りたい方はこちらの記事も御覧ください。
未経験からWebマーケターになるには?
繰り返しになりますが、未経験からWebマーケターになることは出来ます。
このように断言できるのは、筆者の勤めるWeb広告会社に未経験で入社して、活躍したメンバーの前職が多岐に渡るからです。
- 旅行代理店のツアー営業
- 住宅リフォーム会社の現場管理
- 店舗設備の新規営業
- 理容師
- タイル張りの職人
- 東南アジア料理店のフロア店員
- 私立高校の教員
- 芸能人のマネージャー
- 半導体メーカーの研究職
- アパレルメーカーの営業
- 大学生(新卒)
- 大手のWeb広告代理店(サイバーエージェント、セプテーニ、オプトなど)
- 大手広告代理店のWeb広告部門(子会社)
- 外資の広告代理店
- 外資の広告サービス企業
- プラットフォーマー(Google、LINEなど)
- アプリゲーム運営企業
- 有名SaaS企業
- 個人事業主として独立
更には「Web広告会社に入った」というだけでなく、多くのメンバーが経験を積みキャリアアップしています。
社内で昇進していったり、(嬉しくも悲しいことですが)他のWebマーケティングの会社にステップアップしていっています。
期間としては、2年-5年くらいの実経験を積んで、年収を上げながら実力を発揮しています。
Webマーケティングの目的と役割
Webマーケターが携わるWebマーケティングの究極の目的は、
インターネットを通じて自社製品・サービスを買ってもらい、利益を最大化する
となります。
この目的を達成するためのWebマーケティングの活動は多岐に渡ります。
詳細を説明していくと1記事作れちゃうので、ここではざっくり概要のみを見てみます。
まずは、Webマーケティングの購買までの流れと、その中で発生する業務領域の全体像を整理してみます。
更に、各領域で発生する具体的な仕事をまとめてみます。
領域 | 概要 | 具体的な仕事 |
---|---|---|
戦略立案&データ分析 | Webマーケティング全体の戦略を策定し、各ステップのデータを分析し改善施策を練る。投下費用に対する利益(ROI)もチェックしていく | ・競合分析 ・自社ケイパビリティ分析 ・ダッシュボード構築 ・BIツール運用 |
コンテンツ | 自社のWebサイトやアプリそのもののコンテンツを、訪問~購入につながるように設計、運用していく。 | ・コンテンツマーケティング ・Webデザイン ・UI/UXデザイン ・アクセス解析 |
SEO | 検索エンジン最適化を行い、Webサイトやアプリページへの有望な誘導を最大化する。 | ・内部対策 ・リンクビルディング ・ライティング |
Web広告 | 認知や集客、購入後押しを目的として、外部のサイトやアプリに広告を出稿する | ・検索連動広告 ・SNS広告 ・プログラマティック広告 ・アフィリエイト広告 ・純広告 |
Web接客 | 訪問したユーザーがスムーズに購入まで到達出来るよう、自社サイトやアプリでのユーザー体験を最適化していく | ・LPO ・ELO ・LINE公式運用 ・チャットツール運用 |
SNS運用 | ユーザーと接点を増やすことで、認知や誘導、購入後押し、顧客育成などのサポートをしていく | ・Twitter運用 ・Facebook運用 ・Instagram運用 ・LINE運用 etc… |
顧客育成 | 購入したユーザーの、製品・サービス利用体験がより良くなるようにサポートしていく。最終的に、ユーザーが得た良い体験をシェアしてくれるところまでを目指す | ・カスタマーサクセス ・ユーザー調査 ・ユーザーインタビュー |
未経験から目指すWebマーケター 最初のお勧めステップ
色んな領域があるのは分かったけど、どの領域でも未経験でなれるの?
正直なところ、未経験のWebマーケターが就きやすい領域は限られています。
筆者としては、Web広告に関連する役割で、Webマーケティング業界へチャレンジすることをお勧めします。
その中でもWeb広告代理店を選択肢とするのが良いと考えています。
- 様々な業種のクライアント案件に携われるので幅広い実務経験が積める
- Webマーケティングキャリア構築の基盤になる
- 求人状況の有利さ(=なりやすさ)
キャリア構築基盤という点では、最初に紹介したとおり、筆者の会社メンバーが多種多様なステップアップをしていったという点でも理解いただけるかと思います。
更に年収大幅アップを目指したい!ということであれば、こちらの記事も御覧ください。
現場から見たWebマーケター(Web広告)の求人状況
結論から言うと、今このタイミングは、未経験の方にとってWebマーケティングの業界に挑戦する絶好の機会と言えます。
筆者の勤めているWeb広告会社の状況で言うと、実務経験者に関しては、紹介サービスや求人サイトからの応募はほとんどありません。
そして今!
特にコロナウイルス流行下において、減少していたWebプロモーションが回復の兆しを見せています。
それに伴って案件も回復しつつあり、現場レベルでは人材不足がひときわ目立ち始めています。
Web広告に関する実務経験のある人は、知人経由のスカウトや引き抜き、リファーラル採用などで決まってしまい、一般的な採用市場に出回る前に、良い転職先が決まってしまっているようです。
結果として筆者の会社では、未経験の方を採用し実務経験を積んでもらいながら育成していく、という形を取っています。
スタートアップから中堅規模のWeb広告会社においては、「適性がありそう。自社に向いてそう」と判断されれば、未経験の方にも広く門戸が開かれた状態だと言えます。
繰り返しになりますが、コロナ流行から抜け出しつつある今は、Webマーケターへのキャリアに挑戦する絶好の機会です。
Webマーケターに適正がある人の特徴
Webマーケターへのキャリアの門戸は大きく開かれていますが、流石に全員がなれる訳ではありません。Web広告会社には転職しやすい環境は整っていますが、未経験の方については「適正があれば」という形になります。
適正って言うけど、具体的にどんな適正があれば良いの?
有利に働くスキルとかはある?
筆者も実際にWeb広告会社で、採用面接の担当をするケースがありますので、その際にどういった点を評価しがちか?という視点で以下の記事にまとめています。
- Excelやスプレッドシートが得意
- 数字の変化を見ることや、数字の分析が好き
- ものごとが少しづつ改善していく過程を楽しめる
- 新しいものが好き
という項目が挙げられます。
もっと具体的に言うと、、、
- 株式やFX、暗号資産(仮想通貨)のチャートを見て取引するのが好き
- 実際にNFTアートを買ったことがある
みたいな方はWebマーケティングの仕事にもフィットすると思います。
未経験でも応募してチャレンジ
ここまでの適正に合っている部分や、業務上の経験が合致していれば、未経験であってもWeb広告代理店に転職出来る可能性はあります。
最初に触れた通り、筆者の務める会社では適正がありそうな、様々な他業種からの応募者を採用し、活躍しキャリアアップをしていっている実績があります。
まずは動いてみる!というのはオススメです。
基本的なステップは以下のとおりです。
転職エージェントについては、Web広告業界であれば誰でも知っている(筆者の会社もここ経由で採用したことあります)、マスメディアンさんは特にお勧めできます。
キャリアアップのための有利なスキル
Web広告の体系的な理解
未経験ながらWeb広告の基礎をしっかりと理解していたりすると、極めて大きなプラス評価になります。
未経験のメンバーを採用する際、採用する側の企業に必ず発生するのが、入社後の基礎教育です。
もしその業務が発生しない、となると単純に助かります。
本当に助かります。
そんな方が応募してきてくれれば、他の未経験の候補者の方より、相対的に高い評価になります。
「CTRとは」から教えなくてもいいの?
え!?Google広告の管理画面も使えちゃうの?
それは助かる!
ただ、独学で数冊本を読んだというレベルでなく、体系的にスクールや専門カリキュラムで学んできてくれているということが必要になります。
- Webマーケティングを学んだ上で、Webマーケターになりたいと思っているはずなので、本気度が高い
- スクールの学習を通じて、Webマーケティングの大変な点も理解している上で応募しているので、採用後のミスマッチの可能性が低そう
- 基礎研修は修了している状態と言えるので、教育コスト(主に工数という点で)を抑えられる
未経験の方が採用を勝ち取るには極めて有利な条件を手に入れる事ができます。
そして、数あるスクールの中で信頼がおけるのは、DMM.comさんが運営する「マケキャン」です。
- 他のスクール事業者とは異なり、多種多様なジャンルで広告費を大量投下している「DMM.com」が運営しているので有名、かつ信頼度が高い
(DMM.comは大手顧客になるので、Web業界なら誰でも知っている運営社と言えます) - その伝手で、講師に実務経験に長けた人たちを招集しており、実践的な講義が期待できる
- 実務に準じたカリキュラムが組まれており、早期の戦力化が期待できそう
未経験から本気でWebマーケターを目指すのであれば、スクールを使って、最初のキャリアをより確実に手に入れるという選択肢も有用だと考えています。
番外編:英語力
必須ではありませんが、英語力がある非常に有利になります。
いまだにWebマーケティングの最先端はアメリカです。アメリカで流行している手法が1-2年ほどのタイムラグで日本でも流行するケースが多くあります。
アメリカの最新情報を英語で取得することが出来れば、次に日本で起こることを予想し、準備するのに大きく役立ちます。
またWebマーケティングで関わる、Google、Facebook、Twitterは全てアメリカの会社です。
最新情報や広告管理のヘルプなど、英語のみで公開されているケースもあるため、英語を読めるとそれだけで有利です。
ビジネス英会話が可能なレベルまで英語力を磨くことが出来れば、外資系のWebマーケティング会社への転職も選択肢に含まれます。
あくまで筆者の経験上ではありますが、同じ職種/ポジションであっても、外資系の方が100万円-300万円程度、年収オファーが高いことが多いです。(繰り返しになりますが、経験上です)
Webマーケターの大変なところ
続いてWebマーケターになって大変なところを見ていきたいと思います。
数字に強いことが求められる
Webマーケティングでは、過程から結果まで様々なものが指標化(数字化)されています。Webマーケターには、数字での報告、数字に基づいた分析、行動が求められてきます。
「数字」に対する苦手意識があると仕事も苦痛になってくる可能性があります。逆に「数字」を見たり、それを元に考えたりするのが好きであれば、Webマーケターへの適性はかなり高いと言えます。
勉強を継続する必要がある
Webマーケティングの市場は今も成長を続けていて、それに伴う変化も大きな市場です。
「流行りの手法」は2-3年、下手をすると1年で「時代遅れ」になります。Web広告で活用するGoogle、Facebook、LINE、Tiktokなどのサービスは毎月のように何らかのアップデートがあります。
一度勉強をして知識やノウハウを身に着けたとしても、常に最新情報を仕入れ、理解し、習得することが求められます。
勉強を怠ると、後から業界に入ってきた後輩たちにどんどん追い抜かれていってしまいます。
まとめ
この記事では、こんな疑問にお応えしてきました。
未経験だけどWebマーケターになりたい。
そもそも未経験からWebマーケターになることは出来るの?
なれるとしても、Webマーケターになるにはどうしたら良いの?
- 未経験からWebマーケターになるのは可能
- Webマーケティングには色々な領域の業務があるが、最初に目指すと良いのはWeb広告領域
- 採用されやすさ、転職しやすさという観点からWeb広告代理店がおすすめ
- 広告ニーズが回復してきている今はチャレンジしてみる良い機会!
- Webマーケターのスクールで体系的な学習をしている候補者は採用に本当に有利(実感として)
すぐにチャンレンジしてみるのなら、無料のエージェント登録をしてみて、作戦を練っていくと良いかと思います。
エージェント担当の方と一緒に、職務経歴のブラッシュアップをしたり、実際の求人状況等を聞いてみると、Webマーケターへの道が近くなっていきます。
まずはスキルを積んでから、、、という方は、
DMM.comの運営する「マケキャン」は、Web広告代理店を目指す上ではお勧め出来るスクールです。
無料でのカウンセリングも広く受け付けていますので、実際の費用感、カリキュラムの具体的な内容や卒業生の進路など聞いてみると、自身のキャリアイメージもより鮮明になってくると思います。
最後に、、、
Webマーケターに挑戦する方が増え、筆者の本業での人手不足も解消されることを願っております、、、!