Twitterの怪しいアカウントの勧誘から身を守る方法【2022年版】

ブログを書きはじめて、Twitterのアカウントを作成してしばらくすると、ほぼ確実に、怪しいアカウントからの何らかの勧誘に出くわすと思います。

最初のうちは、フォロワー数の少ない自分のアカウントがフォローされたのが嬉しくてフォローバックして、しかも挨拶のDMまで送ってくれて、割とウキウキで返信しちゃったりするのですが、すぐにやり取りの怪しさに気づくことになります。

そうすると、誰かをフォローしたり、コミュニケーションをとったりすること自体に疑心暗鬼になってしまいます。

Twitterなどので他のブロガーさんの情報を得たり交流したりすることは、自身のノウハウ蓄積にもなりますし、何よりもブログを継続する上での良いモチベーションになると思っています。

そういった機会を失わないために、怪しいアカウントの勧誘から身を守る方法の1つとして、そもそも怪しいアカウントの人たちが行っている「ネットビジネス」とは何なのか?を考察し、その特徴を学んでいただければと思います。

敵を知り己を知れば百戦殆うからず

この記事で学べること
  • ブログ初心者をターゲットにして勧誘を行ってくる人たちが行っている「ネットビジネス」の本質を理解する
  • 「ネットビジネス」の流れ
  • 「ネットビジネス」の勧誘で使われるテクニック
  • 勧誘テクニックからの身の守り方
目次

勧誘してくる人たちがやっているネットビジネスの本質

この話は筆者の経験に基づいた私見・分析となります。ここに記載しているケースに当てはまらないケースもあるとは思いますが、あくまで主観的な意見となります。その点、ご承知おきのうえお読みください。

彼らが行っているビジネスを一言で言ってしまうと、

情報商材を売るカモを集める

ということです。

そして、どんな情報商材を売ろうとしているか?というと、

情報商材を売るカモを集めるためノウハウが書いてある情報商材

ということが多いです。

まとめると、、、

「ネットビジネス」の本質

情報商材を売るカモを集めるためノウハウが書いてある情報商材を売るカモを集める

と、自分で書いていてもよく分からない活動になります。まぁ、なんと言ったら良いのわかりませんが、個人的には「地獄のババ抜き」という結論に至りました。

ウン千というフォロワーさんを集めて、別のカモ培養池に入れるというサイクルを繰り返していくのだと思いますが、どう考えても永久に続くサイクルではありません。そのうちに誰も集められなくなり、最後に誰かがババを引くことになります

色々形態を変えてきてはいますが、これはネットワークビジネス(もしくはネ●ミ講)ですね、、、。

「ネットビジネス」の流れ

続いてネットビジネスの人たちが、どのような流れで収益を得ているのか考察してみます。

結論から書くと、以下のような流れ(マーケティングファネル)が組まれていると思われます。

フォロワー獲得

Twitter上での最初のステップは、フォロワーさんの獲得です。フォロワーさんがいなければ、発信をしても誰にも伝わらないので当然のステップです。

いきりなりDMが嫌われてきたので派生版も登場
フォロワー獲得のための行動
  • いいねを貰いやすい、ポジティブな感じの名言的な内容を初心者が集まりやすい、「#ブログ初心者」などのハッシュタグを付けてツイートしていく
  • 同じハッシュタグ内のツイートに積極的に絡んでいく(いいね、RT、コメント)
  • 反応したユーザーをフォローしていく
  • (恐らく)フォローバックしないユーザーは、フォロー解除してフォローとフォロワーの比率を一定以上に保ち、アカウントの信頼感を維持する

DMやリスト追加

フォロワーさんを獲得すると同時に、DMでのコミュニケーションが開始されます。

DMの流れについてはいくつかパターンがありますが、

STEP
フォローの御礼

フォローしたことに対するお礼が送られてきます。

STEP
ブログやTwitterの活動目的のヒアリング

DMへ返信や、ポジティブなスタンプを送ったりすると、次にブログの目的をヒアリングしようとします。恐らくですが、「収益を得る」や「副収入」という回答を引き出すことをゴールにしていると思われます。

STEP
活動目的への共感や賞賛

意図に合った回答を戻すと、その内容への共感や賞賛が送られてきます。

また最近ですとDMは送らず、以下のようにリスト追加をして注目を集めようとするケースもあります。

それっぽい名前のリストに追加をすることで、選ばれた感を出そうとしているのかと思います。

「いきなりDM」という手法が嫌われてきているので、手段を変えて来たのかと思われます。

ここまでのやり取りの目的は、ラポールの形成だと思われます。
ラポールの定義は、以下の引用を御覧ください。

「ラポール(rapport)」の語源はフランス語であり、「架け橋」という意味を持っています。一般的にラポールとは「親密な関係」や「信頼し合っている関係」を差し、相手を信頼して打ち解けた状態を「ラポール形成」と呼びます。

あしたの人事 https://www.ashita-team.com/jinji-online/business/9427#i

ラポールの形成が終わると(=終わったと勝手に判断されると)、次のステップに移っていきます。

別プラットフォームへの誘導

次のステップは、LINE公式アカウントやメルマガなど、Twitterとは別プラットフォームに登録させ、フォロワーさんを囲い込もうとします。一度囲い込んでしまえば、勧誘者側から情報発信か確実にできますので、このステップはかなり注力しているように思われます。囲い込まれたフォロワーさんは、「見込み客」に昇格します

登録を促進するために、「有料級」と称するテキスト情報を「無償」で配布する、といったインセンティブを提示してくることもよくあります。

公式LINEのURLだと警戒されるので、bit.lyなどの 短縮URLを挟んでくるケースも出てきています。
line.ee じゃないので大丈夫!ではないのでご注意ください。

育成

見込み客に定期的にメッセージを送り、目的としている商材への購入意欲を高めていくステップになります。何度も同じようなメッセージを送り続けることで、徐々に商材の重要性を刷り込んでいきます。


詳細な情報は、「めざめよスラッカー。」さんの「怪しい副業検証シリーズ」に詳しい記事がありますので、是非御覧ください。(個人的に、すごく好きな記事シリーズです)

商材販売

いよいよゴールは間近です!

最終的に勧誘者は見込み客に対して、商材販売のクロージング(※)を掛けてきます。

クロージングとは

営業活動において見込み客と契約を結ぶことを意味します。「クロージングを掛ける」と言う場合、営業活動の最終段階として契約を是非を問いていく、というような意味合いになります。

販売する商材の形態は、

  • 電子書籍(イーブック)
  • 有料note
  • コンサルティング契約
  • 有料オンラインサロン登録

など様々なようですが、とどの詰まり打っているものは、最初に言及したとおり

情報商材を売るカモを集めるためノウハウが書いてある情報商材

です。

私見ではありますが、本来的にビジネスというものは、何らかの付加価値を生み出し、その付加価値を享受した人が、その対価を支払う、というものだと考えています。

この「ネットビジネス」では、残念ながら何の付加価値も生み出していません。お金を払った人が、次にお金を払ってくれる人を探し続けるだけの流れ作業であり、収益獲得以外の目的は存在しないように見えます。

ここらへんが「ネットビジネス」に対して、怪しさを感じる一番の要因なのだと、筆者は考えています。
※繰り返しになりますが、あくまで個人の意見です。

最近多い派生パターン

因みに派生パターンとしては、DM開始から全てのステップをすっ飛ばして、電話通話に持っていき、そこでセールス&クロージングを掛けてくるパターンもあります。ツイート内容や反応から「人が良さそう」と判断されると、一気にプロセスをショートカットしましょう、的なマニュアルがあるのかも知れませんね。

フローを無視した速攻クロージングバージョン

「ネットビジネス」の勧誘テクニック

全体の流れを見たところで、次に「ネットビジネス」の中で使われている、主な勧誘テクニックを見てみたいと思います。

テクニック概要利用シーン
名前を覚える(名前を呼ぶ)名前を覚えることは、相手に「自分は特別で重要な存在だ」と思わせることができます。「どんな言語であっても、人の名前はその人にとって最も優しく、重要な響き」と言われてます。実際のメッセージ例
コミットメントと一貫性人は誰しも「表明した約束を守ろうとする」気持ちを持っています。自分が決めたことを口にしたり、書面に残したりすると、それを守ろうとする気持ちが強くなるという傾向。「ブログの目的=収益を得る」を最初に表明させて、「収益を得たいと言うなら、、、」という感じで商品を勧める
返報性「受けた恩は、返したくなる」という心理に基づくルールです。他人から何かしら施しを受けたとき、人は恩義を感じ、それを返したいという気持ちを持つ傾向のことです。最初に「有料級」の何かを提供することで、見返りをしたいと言う気持ちにさせようとしている。
希少性「限られたものほど、欲しくなる」という心理を利用するというアプローチです。実際のメッセージ例

なお、こういったテクニックを使うこと自体は、決して悪いことだとは考えていません。通常のB2Bの営業現場でも行われていことですし、大いに活用すれば良いと思います。

ただ勧誘を受ける側が知らずにいると、自分の本意とは別に思わぬ方向に誘導されてしまったりします。あえて、誘導するために様々なテクニックを使う相手にはどのように対処していけば良いか、を次のセクションで説明してみます。

勧誘テクニックからの身の守り方

勧誘テクニックから身を守る方法は至ってシンプルです。

それは、勧誘されている時に「何らかのテクニックを使われている」ということ気づくことが最も重要です。

「もしかして今、なにかテクニック使われている?」と思うだけで、状況を客観的に見ることができるようになり、自分の本意に反するような方向に誘導されることは減ってくると思います。

敵を知り己を知れば百戦殆うからず

ということで、相手が使っている知識を学ぶというのは、身を守る方法としてはとても有効だと考えています。

そして、そのテクニックがよくまとめらている原典みたいな本があります。

たぶん、ガチでネットワークビジネスやっている人や、その仕組を考えている幹部的な人たちは、10人中12人くらい読んでいると言えるレベルの聖典だと言えます。

これらの本自体、「怪しい自己啓発系」と感じる方もいるかと思います。

「ネットワークビジネス」の人たちが使用しているので、確かに怪しいと感じるかも知れません。ただ先程も触れたとおり、相手の出方を知るというのは、自身を守る上で大切なことです。

また、ここらへんの本の知識は、一般的なビジネスシーンでもよく使われることもありますし、著名な経営者による「オススメビジネス書」の特集などでは、必ずと言っていいほど登場する名著になります。

まとめ

Twitterの怪しいアカウントの勧誘から身を守る方法として、

この記事で学んだこと
  • 怪しいアカウントの勧誘は「ネットビジネス(ネットワークビジネス)」を目的としている
  • 「ネットビジネス」のゴールは、情報商材(コンサル含む)を売ること
  • 売るための流れにはパターンがある
  • 流れの中で、勧誘テクニックが使って、買わせようとしている
  • そのテクニック自体を知ることで、勧誘から身を守ることができる

という流れでまとめきました。

筆者の願いは、ブログを始めた皆さんが、様々な搦め手を使った勧誘により、不本意なものを買ったり契約してしまうことを防ぎ、より良いブログライフを送れるようになることです。

ブロガー仲間が増えるのは嬉しいことです。

そのためにこの記事が少しでもお役に立てればと願っております。

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