こんにちは、Roidです。
以前に作成した、QUERY関数の基本構造を解説した記事内で出てきた、Select句の基本的な使い方について説明していきたいと思います。
Select句の登場する位置(おさらい)
QUERY関数の書き方(構文)は以下の通りで、3つのパートに分かれています。
Select句が登場するのは、照会命令文(クエリ)の中となります。
Select句の役割と基本構造
Select句の役割と特徴は以下の通りです。
実際の記載方法は、Selectの後に抽出したい項目の列名(スプレッドシート上のアルファベット列)を並べていきます。項目と項目の間は「,」(カンマ)でつなぎます。
Select A,B,C
並べ替えをしたい場合は、A,B,Cの部分の並び順を変更するだけでOKです。
ちなみに、、、広告配信結果のレポート(CSV形式でダウンロードできるもの)などは、配信事業者によって項目数や順番が異なるケースがあります。複数事業者を横断したレポートを作る際に、列ごと削除したり、コピペして順番を入れ替えたりという面倒な作業が発生するのはネット広告あるあるですが、QUERY関数を一度書いておけば、都度の作業からは開放されます。
Select句で使用できる計算機能
全項目の「役割と特徴」で記載したとおり、表データに数値列がある場合は様々な集計を行うことができます。おなじみのSUMを書けば、その列の合計値を出すことが出来ます。
ただ数値の集計を行う場合は、どの項目毎に集計を行うか?を指定する命令文を追加する必要があります。その命令文は Group by といって、その後に指定する項目の列(アルファベット)を記載します。
実際に関数を書くと以下の通りになります。
この照会命令文(クエリ)の意味するところは以下の通りです。
上の例では、sumにより合計値を集計していますが、sumを含め、以下の集計方法が用意されています。
集計関数 | 計算内容 | 書き方 |
---|---|---|
sum関数 | 指定した列の値を合計する | sum(対象のデータ項目/列名アルファベット) |
avg関数 | 指定した列の値の平均値を算出する | avg(対象のデータ項目/列名アルファベット ) |
count関数 | 指定した列のデータ入っている行の数を集計する | count(対象のデータ項目/列名アルファベット ) |
max関数 | 指定した列の値の中の最大値を表示する | max(対象のデータ項目/列名アルファベット ) |
min関数 | 指定した列の値の中の最小値を表示する | min(対象のデータ項目/列名アルファベット ) |
実際に使う場合は、以下のような照会命令文(クエリ)になります。
この記事ではまずは、最も基本的なSelect句についてまとめてみました。この次は、抽出する条件を指定することが出来るWhere句をまとめてみたいと思います。